防犯カメラの選び方をわかりやすく解説!選ぶ際の注意点も

防犯カメラの選び方をわかりやすく解説!選ぶ際の注意点も

防犯カメラを設置することで、犯罪やいたずらなどの被害に遭った場合でも、有効な手がかりを残せます。さらに防犯カメラが設置されていることで、犯罪の抑止につながる効果も期待できるため、店舗やオフィス、住宅にも設置する方が増えてきています。 しかし現在では、さまざまなモデルの防犯カメラが登場しているため、どのように選べばよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。そこで今回の記事では、防犯カメラの選び方やポイントについて解説します。

防犯カメラに期待できる効果

防犯カメラを設置する効果として、「犯罪やいたずらを抑止できること」と、「被害に遭った際の証拠映像を記録できる」ことの2つがあります。これらの効果によって、自宅や店舗、オフィスなど、さまざまな場所で安全性を高めることができます。

犯罪やいたずらを抑止できる

防犯カメラを設置することで、犯罪やいたずら行為を未然に防ぐ効果が期待できます。侵入やいたずらなどを犯す犯罪者は、留守かどうか、侵入しやすいか、逃げやすいかなどを確認するといわれています。また「見つからないように」「捕まらないように」という考えを持つため、死角があるかどうかも重要視しています。そのため近所の人の目があったりセキュリティが導入されたりしていれば、犯行をあきらめる理由となるのです。
防犯カメラを設置していれば、防犯カメラの存在自体が侵入者を威嚇し、犯行を躊躇させるという大きな効果を得られます。

犯罪やいたずらの証拠映像の記録ができる

防犯カメラは、万が一犯罪やいたずらの被害に遭ってしまった場合でも、その様子を映像として記録できます。映像の記録は、客観的で正確な証拠となります。警察へ提出して、犯人の特定や犯行手口の解明など、警察の捜査に役立てられるという利点があります。そのほか、保険会社に被害状況を証明する際にも、記録映像が有効な証拠となるでしょう。
犯罪を未然に防いで被害に遭わないことが一番ですが、万が一のトラブルがあった際に防犯カメラで映像を記録しておくことが非常に有効です。

防犯カメラの選び方

防犯カメラはさまざまなタイプが登場しています。ここでは、防犯カメラの選び方を紹介します。

設置場所に合わせた種類を選ぶ

防犯カメラは、設置場所によって求められる機能や性能が大きく異なります。とくに屋外に設置する場合は、雨風や周辺環境に耐えられるように設計されたカメラを選ぶ必要があります。設置場所の環境については、以下の3つのケースに分けて考えるとよいでしょう。

屋外用防犯カメラ(防雨型)

建物の外壁や街灯などに設置する場合は、常に雨風にさらされている状態です。水による故障を防ぐためにも、防雨仕様の防犯カメラを設置しなければなりません。
防雨性能を判断するには、IP等級という防雨・防塵の耐久性を示す数値を確認します。IP等級は「IP〇〇」というように2桁の数字が表記され、1桁目は「防塵性能」、2桁目は「防水性能」が示されています。数値が高いほど防雨・防塵の耐性が高く、一般的にIP66等級以上が防雨タイプです。

屋外用防犯カメラ(防滴型)

軒下やガレージの中、立体駐車場などの直接雨に濡れない場所でも、少しの水や湿気に耐える必要があります。また屋外であるため土埃なども多く、防塵性能も求められます。このような場所に設置する場合は、「防滴型」の防犯カメラを設置するのが適しています。

屋内用防犯カメラ

屋内は雨にも濡れず、粉塵も少ない環境であり、防水や防塵性能などを気にする必要はありません。屋内用の防犯カメラは、おもに室内に設置されるため、威圧感の少ないデザインが多いのが特徴です。
屋外用防犯カメラを屋内に設置することも可能であり、室内でも湿気が多い場所であれば屋外用が適している場合もあります。

付属機能で選ぶ

防犯カメラの性能を、よりアップさせる機能や仕様についても確認しましょう。

夜間撮影対応

店舗の閉店後など、夜の不審者対策には「夜間撮影」の機能が備わったモデルが適しています。たとえば、目に見えない赤外線を照射し、暗闇でも撮影を行える「赤外線撮影」や、最低限の明るさがあれば明るく補正できる「暗視カメラ」があります。
せっかく録画できていても暗くて映像を解析できなかったとならないように、撮影する場所や環境を考慮しておくことが大切です。

WHCFHD-CL マスプロ 増設カメラ単体

WHCFHD-CL マスプロ 増設カメラ単体

WHC7ML・WHC10ML用の増設用カメラです。約200万画素CMOSセンサーを採用したフルHD画質の屋外増設用カメラで、LEDセンサーライトが人の動きを検知すると点灯して不審者を威嚇します。人の動きを検知すると警告音を発するスピーカー付きです

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音声録音機能

防犯カメラには、録音機能を備えたタイプもあります。防犯カメラ本体にマイクが内蔵されており、物音や声を録音できるためより正確な状況確認にも役立ちます。
またスピーカーを備えたタイプもあります。防犯カメラをとおして遠隔から不審者に向けて、声掛けや威嚇することも可能です。リアルタイムで不審者に気づくことができれば、未然に犯罪やいたずらを防げる可能性が高まるでしょう。

スマホ連動機能

スマートフォンを連動できる防犯カメラもあります。スマホ連動ができることで、いつでもどこでも便利に映像を確認できます。外出先から自宅のペットを見守る、営業終了後の店舗に異常がないか確認するといった使い方が可能です。
また不法侵入や不審者をとらえて検 知する「動体検知機能」が備わっているモデルだと、スマホに自動通知してくれるものもあります。異変が起きたことをリアルタイムでキャッチできるようになり、すぐに駆けつけたり警察に連絡したりと迅速な行動に移せます。

VL-CA10X パナソニック 屋外レコーディングカメラ

VL-CA10X パナソニック 屋外レコーディングカメラ

高画質で来訪者を内蔵microSDカードへ自動録画・撮影できるカメラです。スマートフォンと直接通信で録画再生やダウンロードができ、AC100V電源直結式でかんたん施工できます。

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録画方式で選ぶ

防犯カメラの録画データを、どのように保存するかについても検討しておきたいポイントです。

HDD録画タイプ

HDD(ハードディスクドライブ)は、専用のレコーダーに内蔵されている記憶装置です。HDD録画タイプの防犯カメラは、容量が大きいため長期間の保存ができます。また、複数のカメラを1台のHDDに接続することも可能です。
停電やネットワーク障害の影響を受けにくく安定した録画ができるため、防犯カメラの録画方式ではもっとも普及しているタイプです。カメラが故障した場合でも、レコーダーに記録を残せるという利点もあります。

WHC-HDD2TB マスプロ ワイヤレスHDカメラ用ハードディスク 2TB

WHC-HDD2TB マスプロ ワイヤレスHDカメラ用ハードディスク 2TB

モニター&ワイヤレスHDカメラセット用外付けハードディスクです。簡単セットですぐ映るモニターとワイヤレスカメラのセット用の外付けハードディスク。大容量の2TBのため、長時間の録画に対応できます。

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microSD/SDカード録画タイプ

防犯カメラの本体に内蔵できるmicroSD・SDカードに録画するタイプもあります。HDD録画タイプは防犯カメラとレコーダーを配線でつなぐ必要がありますが、microSD・SDカードに録画するタイプであれば、配線が不要で簡単に設置できる点がメリットです。
ただしmicroSD・SDカードの容量によって、記録を保存できる期間やデータ量が左右されます。またカメラからカードを抜き取られるリスクがあり、重要な証拠を確認できなくなる可能性があることは懸念点といえるでしょう。
家庭内で子どもやペットの見守りなど、ちょっとした映像確認という用途にむいています。

VL-WD813K パナソニック センサーライト付屋外ワイヤレスカメラ

VL-WD813K パナソニック センサーライト付屋外ワイヤレスカメラ

対応テレビドアホンとワイヤレスで接続可能なセンサーライト付屋外ワイヤレスカメラ。「動作検知センサー」と「人感(熱)センサー」の2つのセンサーを搭載しており、人の姿を検知すると静止画を撮影して、モニター親機に送信します。

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WHCBL7ML マスプロ 7インチモニター&ワイヤレスHDカメラセット

WHCBL7ML マスプロ 7インチモニター&ワイヤレスHDカメラセット

マスプロのモニター&ワイヤレスHDカメラシリーズ。7インチモニターとワイヤレスHDカメラのセットです。アンテナを付け電源をオンにするだけですぐに使えます。センサーライト(白色LED)機能を搭載しており、人の動きを検知して点灯。不審者を威嚇します。

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WHCBL10ML マスプロ 10インチモニター&ワイヤレスHDカメラセット

WHCBL10ML マスプロ 10インチモニター&ワイヤレスHDカメラセット

マスプロのモニター&ワイヤレスHDカメラシリーズ。10インチモニターとワイヤレスHDカメラのセットです。アンテナを付け電源をオンにするだけですぐに使えます。センサーライト(白色LED)機能を搭載しており、人の動きを検知して点灯。不審者を威嚇します

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クラウド録画タイプ

クラウド録画とは、インターネットを通じて記録映像をクラウド上に保存する方式です。HDDやSDカードなどの記録媒体を必要としないため、設置スペースを確保しなければならないことや、記録媒体が破壊される・故障するといった心配はありません。
ただしクラウド上に録画データを保存するためには、インターネット環境を設ける必要があります。有線で接続する場合は、スペースを確保し設置する手間などが出てきます。またWi-Fiなどの無線タイプであれば、しっかりと安定した電波状況かどうかも注意する必要があります。

形状で選ぶ

防犯カメラは形状にも違いがあり、それぞれが与える印象も異なります。景観を損ねないタイプや、犯罪抑止効果につながるタイプなどがあるため、形状で選ぶことも大切なポイントです。

ドーム型防犯カメラ

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ドーム型防犯カメラは、半球状の丸みを帯びた形が特徴です。室内に設置しても景観を損なわず、違和感を与えにくいといった特徴があります。
ほかの形状の防犯カメラと比べると威圧感を与えないデザインであるため、犯罪の抑止効果はあまり期待できないものの、小型でありながら撮影範囲が広くしっかりと映像を残せる点はメリットです。飲食店や商業施設、ホテルなど、防犯カメラの存在感をあまり出したくない場に設置されることの多いタイプです。

バレット型防犯カメラ

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バレット型防犯カメラは、丸い筒型をした防犯カメラで、スタンダードなデザインです。防犯カメラを設置していることが一目瞭然のため、犯罪抑止効果を高めてくれます。
ただし、ドーム型防犯カメラと比べると、どの方向を撮影しているのかがわかりやすいといった点には注意が必要です。死角が生まれないように、設置場所を工夫するようにしましょう。

WHCBL7ML マスプロ 7インチモニター&ワイヤレスHDカメラセット

WHCBL7ML マスプロ 7インチモニター&ワイヤレスHDカメラセット

マスプロのモニター&ワイヤレスHDカメラシリーズ。7インチモニターとワイヤレスHDカメラのセットです。アンテナを付け電源をオンにするだけですぐに使えます。センサーライト(白色LED)機能を搭載しており、人の動きを検知して点灯。不審者を威嚇します。

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WHCBL10ML マスプロ 10インチモニター&ワイヤレスHDカメラセット

WHCBL10ML マスプロ 10インチモニター&ワイヤレスHDカメラセット

マスプロのモニター&ワイヤレスHDカメラシリーズ。10インチモニターとワイヤレスHDカメラのセットです。アンテナを付け電源をオンにするだけですぐに使えます。センサーライト(白色LED)機能を搭載しており、人の動きを検知して点灯。不審者を威嚇します

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ボックス型防犯カメラ

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ボックス型防犯カメラは、四角い箱形をした防犯カメラです。バレット型防犯カメラと少し形状が似ていますが、、ハウジングと呼ばれるカバーがついていることが特徴です。防犯カメラにハウジングを取り付けることで、雨水や埃などからカメラを保護する役割があります。
いかにも防犯カメラという形状をしており、強い威圧感を与えるため、威嚇や警告といった効果も期待できます。
現在では、防水・防塵性能が優れたモデルが登場しているため、一般的な環境であればハウジングをつけなくても耐えられるようになってきています。しかしまだまだよく見かける防犯カメラのタイプです。

予算で選ぶ

防犯カメラといっても、機能性や設置方法などによって価格は異なります。
まず、設置の際に配線工事が必要となる「有線タイプ」の防犯カメラは、3万〜10万円ほどで提供されています。さらにレコーダーやモニターなどの周辺機器を設置する場合は、カメラ本体とあわせて20万円〜50万円ほどの費用が必要となります。
一方、Wi-Fiなどのように配線工事が不要の「無線タイプ」であれば、2万円〜5万円ほどの安価なモデルも多数登場しています。工事不要で初期費用も抑えられるため、気軽に導入できますが、通信状況が悪い、機能が不十分といったデメリットが生じる可能性もあります。
店舗やオフィスなどに設置するものであれば、多少コストがかかっても安定した環境で使えて機能が備わった防犯カメラ、自宅用であれば安価なモデルというように、用途に合わせて予算を考えるとよいでしょう。

画素数で選ぶ

防犯カメラはモデルによって映像の鮮明さは異なります。
一般的な防犯カメラの画素数は、200万〜400万画素です。画素数が少ない場合、映像が荒くなってしまい、不審者の顔などを解析しにくくなってしまいます。簡単な映像確認でよければ100万画素未満、詳細まで確認したいなら400万画素以上がおすすめです。
また映像のなめらかさを左右するのが、フレームレートです。フレームレートとは、1秒間に表示される静止画(フレーム、コマ)の数であり、「fps」の単位で示されます。映像は、複数の静止画をつなぎ合わせて作られているため、1秒あたりの静止画の枚数が多いほど、なめらかな映像になります。反対にフレームレートが少ないとカクカクした動きになり、大事なシーンが飛んでしまうということも考えられます。
防犯カメラのフレームレートは一般的に「3〜30fps」と幅広いモデルが登場しています。車など動きの速いものを捉えるには「30fps」が必要ですが、静止画が多かったり大まかな動きを把握したりする場合は「5〜15fps」あたりが目安となります。
画素数とフレームレートが高いほど、鮮明でなめらかな映像を残せますが、その分データ容量も大きくなります。記録媒体やクラウドの容量も忘れずに選びましょう。

インターネット環境の有無で選ぶ

インターネット環境の有無によっても、設置できる防犯カメラは異なります。インターネット環境がある場合、ネットワークカメラを利用できます。ネットワークカメラは、カメラ本体にコンピューターが内蔵されており、単独でインターネットに接続できます。スマホやPCからリアルタイム映像の視聴や、録画データの確認もできます。上記で紹介したように、クラウド上にデータを保存することも可能です。
一方、インターネット環境がない場合は、同軸ケーブルと通じて送信できる「有線カメラ」を利用します。ネット環境に左右されないため、回線が安定している点がメリットです。インターネット利用料や、クラウドストレージなどのランニングコストも不要となります。

防犯カメラの選ぶ際のポイント

防犯カメラを選ぶ際は、以下の3つポイントを押さえておきましょう。

設置環境の気温を考慮する

防犯カメラを設置する際、気温にも注意しなければなりません。防犯カメラを設置する場所が、極端に暑い・寒いといった環境である場合、カメラに不具合が生じる恐れがあります。
そのような環境下での使用は、寒冷地・温暖地仕様の防犯カメラを設置しましょう。寒冷地・温暖地仕様のモデルは、適切な温度を保てるように温度センサーが搭載され、ヒーターやファンが作動する機能が備わっています。

防犯性能とデザインを検討する

防犯カメラの形状は「ドーム型」や「バレット型」「ボックス型」と大きく分けられます。すでに紹介したとおり、それぞれデザイン性が異なるため、与える印象も全く異なります。
ドーム型は今では防犯カメラとして認識されるものですが、柔らかい雰囲気で景観になじんでくれるため、カメラを目立たせたくない場合に向いています。威嚇や犯罪抑止の効果はあまり期待できないものの、撮影している方面がわかりにくいため、撮影箇所を隠せるという利点があります。
一方、「バレット型」「ボックス型」は存在感があり、犯罪やいたずらの抑止効果は高いといえます。防犯性能を高めたいという場合は、候補にあがるでしょう。

必要な設置台数を考える

防犯カメラは施設や場所の規模に応じて、必要な設置台数を考えなければなりません。限られたスペースであるため1台で十分という場合は、microSD/SDカード録画タイプがおすすめです。複数台を設置する場合は、たくさんのカメラ映像を接続できるレコーダーなどが必要になってきます。
防犯カメラの必要台数によって、最適な設置方法やカメラのタイプが変わってくるため予め検討しておきましょう。

まとめ

以上、防犯カメラの選び方について解説しました。防犯カメラを設置することで、犯罪やいたずらの抑止効果もあるうえに、万が一被害に遭った場合にも、犯人を捜す有力な手がかりとなります。防犯カメラにも多くのモデルが登場しているため、せっかくならこれらの効果を高められる機能が備わったものがおすすめです。
またせっかく録画しているのに、画質が悪かったり暗かったりして映像を解析できなかった、容量が少なくてデータをあまり保存できなかった、といった事態にならないためにも、今回紹介した選び方を参考にしてください。